トウモロコシ価格 (2010年)


マーケット情報
下記の情報と分析は、当社「市況研究社日報」で送信し、本サイト「MARKET PERSPECTIVES」でデータを更新しております。


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■ 「市況研究社日報」(穀物)の要旨


9月3日(金曜日) 
本年11−12月積み購入価格について
「市況研究社日報」(穀物)第1794号
≪韓国「農協飼料」の購入価格と「東京コーン」
前日、韓国「農協飼料」が、
20111月入着玉(米国産黄トウモロコシ#3以上、55,000トン×3)を購入すると伝えられた。昨日のニュースでは、韓国の「農協飼料」は55,000トンを購入し、残りの11万トン(55,000トン×2)はパスした。
(1)
$2.45/bu.+シカゴコーン12月限
55,000トンのトウモロコシの購入価格について、カーギルからC&Fベーシス「$2.45/bu.+シカゴコーン12月限」と報道された。便宜的な価格試算として、シカゴコーン12月限のプライシングの過重平均値を「4ドル47セント」と仮定した場合、ブッシェルあたりの購入価格は「$6.92」(=$2.45$4.47)、トンあたりの購入価格は「$272.43/mt c&f」(=$6.92×39.368)、為替「1ドル=84.32円」で換算しても「22,970円/トン」になる。
(2)「
#2」と「#3
韓国「農協飼料」が購入した「
$2.45/bu.CBOT 12月限」のトウモロコシは、グレードが「#2」の可能性が高い。旧穀トウモロコシの「#2」と「#3」の価格差はブッシェルあたり20セントに開いていても、11-12月に積み出される新穀では「#2」と「#3」のスプレッドは縮小しているので、今回の購入価格が「#2」であっても「#3」を考える上での指標になる。同時に、小麦やトウモロコシなどの国際的な穀物需要が米国産にシフトしていることは、先に当社「日報」第1785号(823日)でお伝えしたように「米国港湾船積み能力のFOBキャパシティのタイト化」につながり、FOBベーシスを押し上げる要因になる。本年11-12月以降の新穀トウモロコシは、「#2」と「#3」のスプレッドは旧穀ほど拡大しないと思います。但し、東京コーンでは受渡標準品が「#3」にある以上、当社では引き続き「#3の購入価格」の情報蒐集に努めます。
(3)東京コーン
2番限・1月限「22,300円」を指標にする
(@)シカゴコーン
12月限「$4.47/bu.
(A)東京コーン
2番限・1月限の指標レンジ「$264.55$272.43」(/mt c&f
(B)為替「
1ドル=84.32円」で便宜的に試算「22,31022,970円」
(C)「
#2」の場合、トンあたり「270ドル」を超している。本日の東京コーンでは、2番限・1月限「22,300円」あたりが指標になる。
≪海運(ばら積み船)
当社では、原油相場について「本年
525日安値」が<底の基本>とお伝えしました。各市場を包括的に眺(なが)めた場合には「7月上旬安値」が<全体観の底値>と記してきました。ばら積み船の海上運賃でも、7月が調整安の底になって、8月から9月相場の上昇をたどっています。
(1)国際的物流の指標として「ばら積み船」
(2)傭船市況=主要4航路平均の傭船料(単位:1日あたり米ドル)
     ケープサイズ パナマックス L.ハンディマックス
      172型      74型      55型
9月02日  38,939ドル   24,384ドル   20,897ドル
9月01日  35,932ドル   23,757ドル   21,213ドル
8月31日  34,488ドル   23,712ドル   21,601ドル
8月27日  33,745ドル   23,935ドル   22,054ドル
8月26日  32,942ドル   24,309ドル   22,151ドル
8月25日  34,609ドル   24,809ドル   22,392ドル
8月24日  37,607ドル   25,141ドル   22,238ドル
8月23日  37,321ドル   25,097ドル   21,976ドル
8月20日  34,913ドル   24,830ドル   21,710ドル
8月19日  32,066ドル   24,365ドル   21,272ドル
8月18日  30,344ドル   23,859ドル   20,623ドル
8月17日  30,084ドル   23,460ドル   19,946ドル
8月16日  29,945ドル   23,166ドル   19,592ドル
8月13日  29,956ドル   23,013ドル   19,147ドル
8月12日  29,878ドル   22,723ドル   18,680ドル
8月11日  29,022ドル   22,077ドル   18,295ドル
8月10日  24,153ドル   21,411ドル   18,076ドル
8月09日  21,298ドル   20,936ドル   18,009ドル
8月06日  18,422ドル   20,733ドル   18,096ドル
8月05日  16,596ドル   20,621ドル   18,130ドル
8月04日  15,369ドル   20,947ドル   18,174ドル
8月03日  14,910ドル   21,416ドル   18,293ドル
8月02日  15,062ドル   21,515ドル   18,366ドル
7月30日  14,965ドル   21,155ドル   18,401ドル

≪米国トウモロコシの輸出成約と船積み
(1)データ/米国トウモロコシの中国向け輸出
(@)米国トウモロコシの中国向け輸出
8月〜10月の端境期にかけて、中国の米国トウモロコシ旧穀の購入が続く可能性が高い。
(A)826日時点の中国向け集計(仕向け地不明分は除く)
 ┏━━━ 2009/10年度分 ━━━━┓      2010/11年度分
Accum      Outstanding  Total      Outstanding
Export     Sales     Commitment    Sales
船積み累計   成約残高    合計       成約残高
115万7,500トン 17万4,000トン 133万1,500トン  12万2,000トン

(B)中国向け輸出成約と船積みの経緯
※ 中国向け船積みはすべて「
PNW」積取
※ 仕向け先不明分は除く
<米国トウモロコシ     ┏━━━ 週間輸出成約高 ━━━┓
       船積み    2009/10年度分  次期2010/11年度分
8/20−8/26 11万4,500トン    5,500トン    2,000トン
8/13−8/19 19万3,400トン  1万5,400トン      0トン
8/06−8/12 24万1,600トン  5万8,600トン      0トン
7/30−8/05     0トン      0トン      0トン
7/23−7/29  6万1,500トン  5万2,300トン   6万0,000トン
7/16−7/22 11万5,000トン    5,000トン      0トン
7/09−7/15 18万5,700トン  5万8,700トン      0トン
7/02−7/08 12万5,200トン  12万5,200トン      0トン
6/25−7/01  6万0,500トン  6万0,600トン      0トン
6/18−6/24     100トン    5,000トン      0トン
6/11−6/17     0トン  23万0,000トン   6万0,000トン
6/04−6/10     0トン  12万0,000トン      0トン
5/28−6/03  6万0,000トン      0トン      0トン
5/21−5/27  --       --        --
5/14−5/20  --      24万1,000トン ▲13万0,000トン
5/07−5/13  --      23万9,000トン  13万0,000トン
4/30−5/06  --       --        --
4/23−4/29  --      11万5,000トン   --

(2)データ/米国トウモロコシの韓国向け輸出
(@)韓国の米国トウモロコシの購入状況
(a)韓国は「
a price-conscious buyer
(b)割安感のあるところで購入を進捗させる
(c)飼料小麦が安ければ、フレキシブルに購入する
(d)韓国の購入状況を「当業者の値頃感」の指標にする
(e)
813日以降、韓国は本年1112月入着玉のカバーを進捗
※ 但し、
813日以降の韓国「農協飼料」及び「韓国コーン加工業連合会」などのトウモロコシ購入は、すべて<optional-origin>であったため、「2010/11年度の米国トウモロコシの輸出成約高」にはカウントされていない。
(A)韓国向け輸出成約と船積みの経緯
<米国トウモロコシ     ┏━━━ 週間輸出成約高 ━━━┓
       船積み    2009/10年度分  次期2010/11年度分
8/20−8/26  15万2,500トン      0トン    ※ 0トン
8/13−8/19  5万3,200トン  ▲6万1,000トン    ※ 0トン
8/06−8/12  22万2,100トン   3万3,400トン      0トン
7/30−8/05  19万7,200トン   1万8,200トン  5万2,000トン
7/23−7/29     200トン      0トン      0トン
7/16−7/22  21万4,700トン   9万4,200トン  5万8,000トン
7/09−7/15     200トン      0トン      0トン
7/02−7/08  5万7,900トン  ▲2万2,900トン  5万5,000トン
6/25−7/01  22万6,200トン      0トン      0トン
6/18−6/24  11万4,700トン   6万0,100トン      0トン
6/11−6/17  15万9,700トン   5万2,600トン  11万5,000トン
6/04−6/10  15万7,100トン  16万6,800トン  5万5,000トン
5/28−6/03  11万2,800トン  26万7,600トン  5万8,000トン
5/21−5/27  17万2,300トン   7万0,800トン  6万0,000トン
5/14−5/20  28万2,700トン   6万7,800トン ▲5万5,000トン
5/07−5/13  16万5,400トン      0トン
4/30−5/06  17万2,900トン  12万1,000トン
4/23−4/29  17万1,300トン  16万8,900トン
4/16−4/22  27万7,800トン  30万1,500トン   5万5,000トン
4/09−4/15  14万6,800トン  49万4,500トン
4/02−4/08  17万1,600トン  16万5,900トン
3/26−4/01  23万0,800トン  61万6,800トン
3/19−3/25  17万4,000トン  17万1,300トン
3/12−3/18  13万2,100トン  11万2,400トン
3/05−3/11  23万1,800トン  41万3,200トン
2/26−3/04  16万4,700トン      0トン
2/19−2/25  11万7,000トン   5万8,100トン
2/12−2/18  28万8,000トン  23万0,300トン
2/05−2/11  11万5,000トン   5万8,400トン
1/29−2/04  11万5,900トン  17万1,400トン

(3)米国トウモロコシの輸出データ=8月20日〜8月26日
(@)2009/10年度の新規輸出成約高=▲28,500トン
日本      9万7,400トン(仕向け先不明から56,500トン振替)
モロッコ    1万5,700トン
エルサルバドル 1万2,700トン(グァテマラから振替)
台湾       8,600トン
エジプト     6,000トン
中国       5,500トン
仕向け先不明▲13万5,500トン
イスラエル  ▲3万6,100トン
グァテマラ  ▲1万0,000トン

(A)2010/11年度の新規輸出成約高=1686,700トン
仕向け先不明 84万8,300トン
日本     51万5,200トン
中国       2.000トン

(B)820日−826日の船積み高=1142,200トン
日本     31万6,100トン
メキシコ   16万1,600トン
韓国     15万2,500トン
中国     11万4,500トン
エジプト    6万6,000トン
イスラエル   5万9,900トン

(4)米国トウモロコシ=
2010/11年度の輸出成約高
8月に入ってから2010/11年度分の輸出成約高が「ドカン」と増加した
        週間        累計
        成約量       成約残高
8/20−8/26   168万6,712トン  1,061万6,289トン
8/13−8/19   169万3,601トン   892万9,577トン
8/06−8/12   229万3,687トン   723万5,976トン
7/30−8/05    47万8,764トン   494万2,289トン
7/23−7/29    82万1,863トン   446万3,525トン
7/16−7/22    52万8,125トン   364万1,662トン
7/09−7/15    54万0,852トン   311万3,537トン
7/02−7/08    34万5,250トン   257万2,685トン
6/25−7/01    32万4,781トン   222万7,435トン
6/18−6/24    7万6,526トン   190万2,654トン
6/11−6/17    33万2,309トン   182万6,128トン
6/04−6/10    13万6,513トン   149万3,819トン


9月2日(木曜日) 米国エタノール生産と「トウモロコシ消費量」
「市況研究社日報」(穀物)第1793号
≪米国のエタノール生産
(1)米国のエタノール生産とガソリン出荷量

※出所:米エネルギー省
※単位:日量平均あたりバレル
     エタノール生産(日量) ガソリン出荷(日量)と前年対比
8/21-8/27  85万6千バレル ☆  938万6千バレル   99.03%
8/14-8/20  83万5千バレル   937万5千バレル  102.97%
8/07-8/13  86万0千バレル   945万9千バレル  102.76%
7/31-8/06  86万6千バレル   923万6千バレル  103.18%
7/24-7/30  87万3千バレル   947万7千バレル  103.02%
7/17-7/23  81万6千バレル   963万2千バレル  105.03%
7/10-7/16  83万6千バレル   943万5千バレル  101.94%
7/03-7/09  82万1千バレル   908万0千バレル   99.09%
6/26-7/02  85万5千バレル   944万9千バレル  102.38%
6/19-6/25  83万2千バレル   946万2千バレル  104.52%
6/12-6/18  84万6千バレル   924万1千バレル  101.23%
6/05-6/11  83万9千バレル   933万8千バレル   99.83%
5/29-6/04  83万9千バレル   919万4千バレル  100.58%
  6月(10)  85万4千バレル   928万4千バレル
  5月(10)  84万7千バレル   921万7千バレル
  4月(10)  83万2千バレル   910万3千バレル
  3月(10)  84万7千バレル   878万7千バレル
  2月(10)  83万3千バレル   865万1千バレル
  1月(10)  81万8千バレル   852万5千バレル
 12月(09)  78万8千バレル   893万1千バレル
 11月(09)  78万6千バレル   890万6千バレル
 10月(09)  74万1千バレル   898万6千バレル
  9月(09)  72万5千バレル   891万1千バレル
  8月(09)  72万7千バレル   929万5千バレル
  7月(09)  72万8千バレル   926万0千バレル
  6月(09)  69万4千バレル   918万0千バレル
  5月(09)  66万9千バレル   908万4千バレル

(2)米国エタノールの月間生産量(ガロン換算)
(1)のデータを、ガロン換算の月間生産量で表示します。
     米国エタノールの月間生産量
 8月(10) (11億1,000万  ガロン)※当社推定
 7月(10) (10億9,000万  ガロン)※当社推定
 6月(10)  10億7,650万2千 ガロン
 5月(10)  11億0,224万8千 ガロン
 4月(10)  10億4,840万4千 ガロン
 3月(10)  11億0,334万0千 ガロン
 2月(10)   9億7,977万6千 ガロン
 1月(10)  10億6,537万2千 ガロン
 12月(09)  10億2,580万8千 ガロン
 11月(09)   9億9,086万4千 ガロン
 10月(09)   9億6,415万2千 ガロン
 9月(09)   9億1,358万4千 ガロン
 8月(09)   9億4,718万4千 ガロン
 7月(09)   9億4,823万4千 ガロン
 6月(09)   8億7,452万4千 ガロン
 5月(09)   8億7,158万4千 ガロン

(3)「再生可能燃料協会」(
Renewable Fuels Association)のデータ
=米国エタノール生産は、再び
8月第4週に増加している。
(@)8月30日(2010)時点の生産能力と生産量 ☆
設計生産能力(nameplate capacity)=年間135億2,440万ガロン
稼動生産量(operating production)=年間129億1,190万ガロン
建設及び拡張中の生産能力=年間10億4,500万ガロン
(A)8月20日(2010)時点の生産能力と生産量
設計生産能力(nameplate capacity)=年間134億5,040万ガロン
稼動生産量(operating production)=年間128億3,790万ガロン
建設及び拡張中の生産能力=年間10億4,500万ガロン

(4)米国トウモロコシの需給バランス
米国におけるトウモロコシ原料のエタノール生産は、「年間
129億〜130億ガロン」に拡大している。トウモロコシ「1ブッシェル」で「2.8ガロン」のエタノールを生産すると仮定すれば、「年間1294,000ガロン」は「トウモロコシで462,000万ブッシェル」に相当し、「年間130億ガロン」は「464,000万ブッシェル」に相当する。すでに現状のエタノール生産で、「年間462,000万〜464,000万ブッシェル」の消費量に拡大しているので、2010/11年度のエタノール需要は「年間47億ブッシェル」のトウモロコシを消費する公算が大きい。2010/11年度の米国トウモロコシの輸出見通しが「205,000万ブッシェル」とすれば、米国エタノールはその「2.3倍」の「47億ブッシェル」を消費し、本年の新穀トウモロコシの生産高見通しが下方修正される場合には需給バランスを逼迫させる。
≪韓国「農協飼料」のトウモロコシ購入について
韓国「農協飼料」の
20111月入着玉(米国産黄トウモロコシ#3以上、55,000トン×3)の購入価格が分かればお伝えします。東京コーン2番限・1月限の価格指標になるので、できるかぎり調べてみようと思いますが、分からない場合もあります。
≪海運(ばら積み船)
当社では、原油相場について「本年
525日安値」が<底の基本>とお伝えしました。各市場を包括的に眺(なが)めた場合には「7月上旬安値」が<全体観の底値>と記してきました。ばら積み船の海上運賃でも、7月が調整安の底になって、8月から9月相場の上昇をたどっています。
(1)国際的物流の指標として「ばら積み船」
(2)傭船市況=主要4航路平均の傭船料(単位:1日あたり米ドル)
     ケープサイズ パナマックス L.ハンディマックス
      172型      74型      55型
9月01日  35,932ドル   23,757ドル   21,213ドル
8月31日  34,488ドル   23,712ドル   21,601ドル
8月27日  33,745ドル   23,935ドル   22,054ドル
8月26日  32,942ドル   24,309ドル   22,151ドル
8月25日  34,609ドル   24,809ドル   22,392ドル
8月24日  37,607ドル   25,141ドル   22,238ドル
8月23日  37,321ドル   25,097ドル   21,976ドル
8月20日  34,913ドル   24,830ドル   21,710ドル
8月19日  32,066ドル   24,365ドル   21,272ドル
8月18日  30,344ドル   23,859ドル   20,623ドル
8月17日  30,084ドル   23,460ドル   19,946ドル
8月16日  29,945ドル   23,166ドル   19,592ドル
8月13日  29,956ドル   23,013ドル   19,147ドル
8月12日  29,878ドル   22,723ドル   18,680ドル
8月11日  29,022ドル   22,077ドル   18,295ドル
8月10日  24,153ドル   21,411ドル   18,076ドル
8月09日  21,298ドル   20,936ドル   18,009ドル
8月06日  18,422ドル   20,733ドル   18,096ドル
8月05日  16,596ドル   20,621ドル   18,130ドル
8月04日  15,369ドル   20,947ドル   18,174ドル
8月03日  14,910ドル   21,416ドル   18,293ドル
8月02日  15,062ドル   21,515ドル   18,366ドル
7月30日  14,965ドル   21,155ドル   18,401ドル


8月31日(火曜日) 財務省貿易統計の輸入CIF価格
「市況研究社日報」(穀物)第1791号
≪財務省「貿易統計」
(1)飼料用トウモロコシの輸入
CIF価格
7月分 HS番号<1005.90-010>
      数量(トン)   金額    トンあたり平均価格
米国     733,536  150億7,269万8千円   20,548円

アルゼンチン  96,005   20億2,944万3千円   21,139円
ブラジル    3,707     8,185万1千円   22,080円
ウクライナ   3,641     6,605万5千円   18,142円
合計     836,889  172億5,004万7千円   20,612円

(2)コーンスターチ用トウモロコシ
7月分 HS番号<HS番号1005.90-091>
      数量(トン)   金額    トンあたり平均価格
米国     319,095   69億7,931万1千円   21,872円

合計     319,095   69億7,931万1千円   21,872円

≪米国トウモロコシの輸入
CIF価格
(1)米国産トウモロコシ(
)の米国産の平均価格
     換算レート   飼料用コーン    コーンスターチ用
            (HS番号1005.90-010)(HS番号1005.90-091)
8月(10) 1j= 86.37
7月(10) 1j= 89.09  $230.64 20,548円  $245.51 21,872円
6月(10) 1j= 91.29  $230.44 21,037円  $245.66 22,426円
5月(10) 1j= 93.02  $230.09 21,403円  $249.96 23,251円
4月(10) 1j= 92.56  $235.19 21,769円  $250.85 23,218円
3月(10) 1j= 90.11  $240.51 21,672円  $254.36 23,175円
2月(10) 1j= 90.22  $237.69 21,445円  $252.31 22,764円
1月(10) 1j= 91.61  $237.80 21,785円  $247.87 22,707円
12月(09) 1j= 88.33  $225.96 19,959円  $241.65 21,345円
11月(09) 1j= 90.61  $219.58 19,896円  $240.07 21,753円
10月(09) 1j= 89.99  $216.37 19,471円  $237.42 21,366円
9月(09) 1j= 93.05  $221.52 20,613円  $242.87 22,599円
8月(09) 1j= 94.97  $228.68 21,718円  $252.80 24,008円
7月(09) 1j= 95.09  $217.39 20,672円  $244.34 23,234円

≪トウモロコシ輸入量
(1)飼料用トウモロコシ(HS番号1005.90-010)の輸入量

   平成22年  平成21年  平成20年  平成19年  平成18年
    2010年   2009年   2008年   2007年   2006年
年間      10,784,460 11,718,055 11,847,004 12,159,266
12月       939,381 1,117,503 1,117,235 1,141,280
11月       810,366  877,468 1,025,253 1,076,621
10月       955,427 1,067,765 1,070,383 1,088,209
9月       767,927  966,210  859,855  914,888
8月       914,319  904,150  938,918 1,015,126
7月  836,889  878,643  992,860 1,014,412  872,087
6月  825,870  862,244  912,805  991,143 1,073,005
5月  855,524  953,288 1,048,629  979,946  972,425
4月  990,815  975,153  936,680  975,847  991,818
3月  911,247  910,461 1,097,505 1,008,628 1,047,965
2月  790,967  836,238  931,403  922,436  943,584
1月  815,749  896,975  865,077  942,948 1,022,258

(2)コーンスターチ用トウモロコシ(HS番号1005.90-091)の輸入量
    平成22年  平成21年  平成20年  平成19年  平成18年
     2010年   2009年   2008年   2007年   2006年
         3,081,127 3,437,129 3,499,049 3,619,506
12月        243,299  248,519  227,175  257,581
11月        227,383  253,230  307,934  302,647
10月        168,405  245,631  211,864  200,004
9月        301,122  305,326  353,347  322,058
8月        300,848  319,059  324,616  345,502
7月  319,095  314,403  298,991  320,192  310,405
6月  254,093  286,066  299,211  315,118  304,597
5月  311,313  236,035  299,305  304,447  309,942
4月  252,097  204,642  259,002  251,727  300,645
3月  299,453  356,293  343,855  397,728  409,898
2月  257,382  243,055  285,781  227,640  313,904
1月  219,110  199,576  279,214  257,261  242,323

≪米国トウモロコシ=829日時点の作況について
(1)アイオワの作況

2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
1,330万エーカー   179.0bu.    182.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   4   7   20   44   25    69 + 2
8/22   4   8   21   43   24    67 ▲ 1
8/15   4   8   20   43   25    68 ▲ 2
8/08   3   8   19   45   25    70
8/01   3   8   19   43   27    70
7/25   3   7   20   43   27    70 + 1
7/18   3   8   20   48   21    69 ▲ 2
7/11   3   7   19   51   20    71 + 6
7/04   4   8   23   47   18    65 ▲ 7
6/27   3   6   19   50   22    72 ▲ 3
6/20   2   5   18   52   23    75 ▲ 1
6/13   2   4   18   54   22    76 ▲ 2

(2)イリノイの作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
1,260万エーカー   180.0/bu.    174.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   4   9   25   47   15    62 ▲ 2
8/22   4   8   24   47   17    64 + 1
8/15   4   9   24   46   17    63 ▲ 1
8/08   4   8   24   47   17    64 ▲ 2
8/01   4   8   22   47   19    66 + 1
7/25   3   8   24   47   18    65 ▲ 2
7/18   2   8   23   49   18    67 + 2
7/11   3   9   23   47   18    65 ▲ 3
7/04   4   8   20   48   20    68 + 1
6/27   2   8   23   50   17    67 ▲ 2
6/20   3   7   21   52   17    69 ▲ 3
6/13   2   6   20   52   20    72 ▲ 1

(3)ネブラスカの作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 880万エーカー   180.0/bu.    178.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   1   4   14   57   24    81 ▲ 1
8/22   2   4   12   55   27    82 ▲ 1
8/15   2   4   11   57   26    83 + 1
8/08   1   5   12   60   22    82 ▲ 2
8/01   1   4   11   57   27    84 ▲ 1
7/25   1   3   11   62   23    85 + 1
7/18   1   3   12   63   21    84 ▲ 2
7/11   1   3   10   64   22    86 + 3
7/04   2   4   11   64   19    83 + 2
6/27   2   3   14   64   17    81 + 3
6/20   1   3   18   62   16    78 ▲ 3
6/13   0   2   17   65   16    81 ▲ 4

(4)ミネソタの作況
2010年の  米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 750万エーカー   178.0/bu.    174.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   0   2    7   51   40    91 + 1
8/22   0   2    8   52   38    90
8/15   1   2    7   49   41    90 ▲ 1
8/08   1   1    7   51   40    91 + 1
8/01   0   2    8   50   40    90 + 1
7/25   0   2    9   53   36    89 ▲ 1
7/18   0   2    8   55   35    90 + 2
7/11   0   3    9   57   31    88 ▲ 1
7/04   0   2    9   58   31    89 + 1
6/27   0   1    9   62   28    90 ▲ 3
6/20   0   0    7   61   32    93 ▲ 1
6/13   0   0    6   62   32    94 + 2

(5)インディアナの作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 600万エーカー   176.0/bu.    171.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   5   11   27   42   15    57 ▲ 2
8/22   5   10   26   43   16    59 ▲ 1
8/15   5   10   25   46   14    60 ▲ 5
8/08   3   8   24   50   15    65 + 2
8/01   3   9   25   46   17    63 + 1
7/25   3   9   26   46   16    62
7/18   4   9   25   45   17    62
7/11   3   9   26   46   16    62
7/04   3   9   26   46   16    62 ▲ 3
6/27   3   8   24   49   16    65 ▲ 3
6/20   2   8   22   49   19    68 ▲ 2
6/13   1   7   22   52   18    70

(6)カンザスの作況
2010年の  米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 470万エーカー   143.0/bu.    155.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   3   10   28   48   11    59 ▲ 2
8/22   2   9   28   49   12    61
8/15   3   8   28   48   13    61 ▲ 2
8/08   2   7   28   50   13    63 ▲ 5
8/01   2   5   25   53   15    68 ▲ 4
7/25   1   5   22   58   14    72 + 2
7/18   2   5   23   57   13    70 ▲ 4
7/11   1   5   20   60   14    74 + 3
7/04   1   4   24   60   11    71
6/27   1   5   23   60   11    71 ▲ 1
6/20   1   3   24   61   11    72 ▲ 3
6/13   1   3   21   66    9    75 + 4

(7)サウスダコタの作況
2010年の  米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 465万エーカー   148.0/bu.    151.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   2   7   17   56   18    74 + 3
8/22   2   8   19   46   25    71 ▲ 1
8/15   2   7   19   53   19    72 ▲ 3
8/08   2   7   16   50   25    75 + 4
8/01   2   6   21   51   20    71 ▲ 5
7/25   2   6   16   53   23    76 + 3
7/18   2   6   19   55   18    73 ▲ 2
7/11   1   5   19   53   22    75
7/04   2   5   18   55   20    75 + 1
6/27   1   5   20   56   18    74
6/20   2   4   20   59   15    74 ▲ 7
6/13   0   3   16   67   14    81 + 4

(8)オハイオの作況
2010年の  米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 360万エーカー   176.0/bu.    174.0/bu.

    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   2   9   25   48   16    64 + 2
8/22   2   9   27   48   14    62
8/15   3   9   26   46   16    62 ▲ 2
8/08   2   8   26   48   16    64 + 2
8/01   2   9   27   46   16    62 + 1
7/25   2   9   28   46   15    61 ▲ 3
7/18   2   9   25   48   16    64
7/11   2   9   25   47   17    64 ▲ 1
7/04   2   8   25   47   18    65 + 3
6/27   1   9   28   47   15    62 ▲ 1
6/20   2   8   27   49   14    63

(9)ミズーリの作況
2010年の  米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 330万エーカー   150.0/bu.    153.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   6   16   30   38   10    48 ▲ 2
8/22   7   16   27   41    9    50 + 1
8/15   5   16   30   40    9    49
8/08   6   16   29   39   10    49 + 1
8/01   7   16   29   38   10    48 ▲ 2
7/25   6   15   29   40   10    50 + 2
7/18   5   16   31   40    8    48 ▲ 2
7/11   6   16   28   36   14    50 + 3
7/04   5   17   31   37   10    47 + 1
6/27   7   15   32   36   10    46 ▲ 3
6/20   6   14   31   39   10    49

(10)全米平均の作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
8,787万2千エーカー  165.0/bu.   164.7/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/29   3   7   20   48   22    70
8/22   3   7   20   47   23    70 + 1
8/15   3   8   20   46   23    69 ▲ 2
8/08   3   7   19   48   23    71
8/01   3   7   19   47   24    71 ▲ 1
7/25   2   7   19   49   23    72
7/18   2   7   19   51   21    72 ▲ 1
7/11   2   7   18   52   21    73 + 2
7/04   3   7   19   51   20    71 ▲ 2
6/27   2   6   19   54   19    73 ▲ 2
6/20   2   5   18   56   19    75 ▲ 2
6/13   1   4   18   58   19    77 + 1
6/06   1   4   19   58   18    76


8月27日(金曜日) 2010/11年度に向けた展望
「市況研究社日報」(穀物)第1789号
2010/11年度の穀物市場
中国とアジア新興国では飼料原料の需要が増加しており、ロシアやカザフスタン、そしてウクライナの小麦供給が減少し、黒海沿岸からアジア向け「飼料小麦」や「トウモロコシ」の供給余力が後退することは、今後の飼料原料が<米国トウモロコシにシフト>する可能性が高い。
2010/2011年度の世界穀物需給において米国トウモロコシの下値はサポートされている。
(1)米国トウモロコシ新穀の生産高見通し
当社では、本年
6月降雨以降の米国主産地の推移を見ながら、「史上最高の高反収」の可能性は低下したとお伝えしてきました。米農務省が8月に発表した収穫見通しは「上限だろう」と考えています。米農務省が910日(金)に発表する生産高見通しで、イリノイの反収を「180.0」で維持するのか? 全米の平均反収を「165.0」に据え置くのか? 生産高予想を下方修正する可能性が高まるときは、2010/11年度の期末在庫予想もタイトになる。
データ/米農務省の8月生産高見通し
         2010年の  米農務省     ※参考
         作付面積  8月予想(反収)  前年の反収
アイオワ州    1,330万   179.0      182.0
イリノイ州    1,260万   180.0      174.0
ネブラスカ州    880万   180.0      178.0
ミネソタ州     750万   178.0      174.0
インディアナ州   600万   176.0      171.0
カンザス州     470万   143.0      155.0
サウスダコタ州   465万   148.0      151.0
ウィスコンシン州  390万   159.0      153.0
オハイオ州     360万   176.0      174.0
ミズーリ州     330万   150.0      153.0
合計(平均反収)  8,787万2千  165.0      164.7

(2)米国トウモロコシの輸出成約高について
韓国の「農協飼料」と「韓国コーン加工業連合会」は
817-18日あたりに<本年12月入着分>のトウモロコシを購入したが、今回の輸出成約高にはカウントされていない。先週の韓国の新規購入は、すべて<optional-origin>であったため、今回の米国トウモロコシの新規輸出成約高にカウントされなかった可能性が高い。しかし、当社では「韓国12月入着玉」は、米国産とみなしています。韓国は来週も<optinal-origin corn>の購入を続ける。
≪米国トウモロコシの輸出データ=813日〜819日分
(1)
2009/10年度分の輸出成約高=42,300トン
シリア    10万7,800トン(仕向け先不明から振替)
台湾      7万1,800トン(韓国向けから振替)
エジプト    7万0,400トン(仕向け先不明から振替)
イスラエル   6万0,000トン(仕向け先不明から振替)
日本      5万9,200トン(仕向け先不明から振替)
エルサルバドル 3万7,900トン(グァテマラから振替)
中国      1万5,400トン
仕向け先不明▲27万2,500トン
韓国     ▲6万1,000トン
グァテマラ  ▲4万8,600トン
メキシコ   ▲1万5,600トン

(2)
2010/11年度分の輸出成約高=1693,600トン
※今回は「エジプト」の多さに注目。韓国は「
optinal-origin」であったため掲載なし
日本     52万8,600トン
エジプト   42万0,000トン
メキシコ   28万4,000トン
仕向け先不明 28万1,300トン

(3)8月13日−8月19日の船積み高 =
1171,900トン
日本     33万0,100トン
中国     19万3,400トン
エジプト   19万0,400トン
シリア    10万7,800トン
メキシコ   10万4,000トン
台湾      5万4,900トン
韓国      5万3,200トン

≪データ/米国トウモロコシの中国向け輸出
(1)米国トウモロコシの中国向け輸出

8月〜10月の端境期にかけて、中国の米国トウモロコシ旧穀の購入が続く可能性が高い。
(@)819日時点の集計(仕向け地不明分は除く)
 ┏━━━ 2009/10年度分 ━━━━┓      2010/11年度分
Accum      Outstanding  Total      Outstanding
Export     Sales     Commitment    Sales
船積み累計   成約残高    合計       成約残高
104万3,000トン 28万3,000トン 132万6,000トン  12万0,000トン

(A)データ/中国向け輸出成約と船積みの経緯
※ 中国向け船積みは、すべて「
Pacific NW」積取
 米国トウモロコシ    ┏━━━ 週間輸出成約高 ━━━┓
      船積み     2009/10年度分  次期2010/11年度分
8/13−8/19 19万3,400トン  1万5,400トン      0トン
8/06−8/12 24万1,600トン  5万8,600トン      0トン
7/30−8/05     0トン      0トン      0トン
7/23−7/29  6万1,500トン  5万2,300トン   6万0,000トン
7/16−7/22 11万5,000トン    5,000トン      0トン
7/09−7/15 18万5,700トン  5万8,700トン      0トン
7/02−7/08 12万5,200トン  12万5,200トン      0トン
6/25−7/01  6万0,500トン  6万0,600トン      0トン
6/18−6/24     100トン    5,000トン      0トン
6/11−6/17     0トン  23万0,000トン   6万0,000トン
6/04−6/10     0トン  12万0,000トン      0トン
5/28−6/03  6万0,000トン      0トン      0トン
5/21−5/27  --       --        --
5/14−5/20  --      24万1,000トン ▲13万0,000トン
5/07−5/13  --      23万9,000トン  13万0,000トン
4/30−5/06  --       --        --
4/23−4/29  --      11万5,000トン   --
4/16−4/22  --       --

≪データ/米国トウモロコシの韓国向け輸出
(1)韓国の米国トウモロコシの購入状況

(a)韓国は「
a price-conscious buyer
(b)割安感のあるところで購入を進捗させる
(c)飼料小麦が安ければ、フレキシブルに購入する
(d)当社では、韓国の購入状況を「当業者の値頃感」の指標にします
(e)韓国は本年
7月相場で米国トウモロコシの購入を見送った
(f)
813日以降、韓国は本年1112月入着玉のカバーを進捗
813日以降の韓国「農協飼料」及び「韓国コーン加工業連合会」などのトウモロコシ購入はすべて<optional-origin>。
(2)データ/韓国向け輸出成約と船積みの経緯
 米国トウモロコシ    ┏━━━ 週間輸出成約高 ━━━┓
      船積み     2009/10年度分  次期2010/11年度分
8/13−8/19  5万3,200トン  ▲6万1,000トン      0トン

8/06−8/12  22万2,100トン   3万3,400トン      0トン
7/30−8/05  19万7,200トン   1万8,200トン  5万2,000トン
7/23−7/29     200トン      0トン      0トン
7/16−7/22  21万4,700トン   9万4,200トン  5万8,000トン
7/09−7/15     200トン      0トン      0トン
7/02−7/08  5万7,900トン  ▲2万2,900トン  5万5,000トン
6/25−7/01  22万6,200トン      0トン      0トン
6/18−6/24  11万4,700トン   6万0,100トン      0トン
6/11−6/17  15万9,700トン   5万2,600トン  11万5,000トン
6/04−6/10  15万7,100トン  16万6,800トン  5万5,000トン
5/28−6/03  11万2,800トン  26万7,600トン  5万8,000トン
5/21−5/27  17万2,300トン   7万0,800トン  6万0,000トン
5/14−5/20  28万2,700トン   6万7,800トン ▲5万5,000トン
5/07−5/13  16万5,400トン      0トン
4/30−5/06  17万2,900トン  12万1,000トン
4/23−4/29  17万1,300トン  16万8,900トン
4/16−4/22  27万7,800トン  30万1,500トン   5万5,000トン
4/09−4/15  14万6,800トン  49万4,500トン
4/02−4/08  17万1,600トン  16万5,900トン
3/26−4/01  23万0,800トン  61万6,800トン
3/19−3/25  17万4,000トン  17万1,300トン
3/12−3/18  13万2,100トン  11万2,400トン
3/05−3/11  23万1,800トン  41万3,200トン
2/26−3/04  16万4,700トン      0トン
2/19−2/25  11万7,000トン   5万8,100トン
2/12−2/18  28万8,000トン  23万0,300トン
2/05−2/11  11万5,000トン   5万8,400トン
1/29−2/04  11万5,900トン  17万1,400トン


8月26日(木曜日) 米国債が下落/原油は下値から切り返し
「市況研究社日報」(穀物)第1788号
今朝は、米国債相場が下落し、原油が反発した。「
7月の米製造業耐久財受注額」が市場の事前予想を下回り、さらに「7月の新築一戸建て住宅販売」も季節調整済み、年率換算で前月比12%減だったが、米国債相場は高値を維持できずに下落し、一方、原油相場は下値から切り返して反発した。
≪米国トウモロコシの輸出成約高
今夜には、
813日〜19日分の輸出成約高が発表される。前週に発表された812日時点のデータを参考までに下に記します。
米国トウモロコシの中国向け輸出=8月12日時点の集計
┏━━━ 2009/10年度分 ━━━━┓      2010/11年度分
Accum     Outstanding  Total      Outstanding
Export     Sales     Commitment    Sales
船積み累計   成約残高    合計       成約残高
84万9,600トン 46万1,000トン 131万0,600トン  12万0,000トン

≪米国のエタノール生産とガソリン
820日時点で、米国エタノール生産が減少し、エタノール在庫も減少している。8月第3週()に、年間生産能力「11千万ガロン」のエタノール・プラントが稼動を停止したように見受けられる。
(1)データ/「米国エタノール生産」とガソリン出荷量
(@)出所:米エネルギー省
(A)単位:日量あたりバレル
      エタノール生産(日量) ガソリン出荷(日量)と前年対比
  8/20    83万5千バレル
  937万5千バレル  102.97%
  8/13    86万0千バレル   945万9千バレル  102.76%
  8/06    86万6千バレル   923万6千バレル  103.18%
  7/30    87万3千バレル   947万7千バレル  103.02%
  7/23    81万6千バレル   963万2千バレル  105.03%
  7/16    83万6千バレル   943万5千バレル  101.94%
  7/09    82万1千バレル   908万0千バレル   99.09%
  7/02    85万5千バレル   944万9千バレル  102.38%
  6/25    83万2千バレル   946万2千バレル  104.52%
  6/18    84万6千バレル   924万1千バレル  101.23%
  6/11    83万9千バレル   933万8千バレル   99.83%
  6/04    83万9千バレル   919万4千バレル  100.58%
  5月(10)  84万7千バレル   921万7千バレル
  4月(10)  83万2千バレル   910万3千バレル
  3月(10)  84万7千バレル   878万7千バレル
  2月(10)  83万3千バレル   865万1千バレル
  1月(10)  81万8千バレル   852万5千バレル
 12月(09)  78万8千バレル   893万1千バレル
 11月(09)  78万6千バレル   890万6千バレル
 10月(09)  74万1千バレル   898万6千バレル
  9月(09)  72万5千バレル   891万1千バレル
  8月(09)  72万7千バレル   929万5千バレル
  7月(09)  72万8千バレル   926万0千バレル
  6月(09)  69万4千バレル   918万0千バレル
  5月(09)  66万9千バレル   908万4千バレル

(2)米国のエタノール生産能力と稼動状況
出所:「再生可能燃料協会」(
Renewable Fuels Association
(@)
820日(2010)時点の生産能力と生産量 ★
設計生産能力(nameplate capacity)=年間134億5,040万ガロン
稼動生産量(operating production)=年間128億3,790万ガロン
建設及び拡張中の生産能力     =年間 10億4,500万ガロン

(A)
81019日(2010)時点の生産能力と生産量
設計生産能力(nameplate capacity)=年間135億6,040万ガロン
稼動生産量(operating production)=年間129億4,790万ガロン
建設及び拡張中の生産能力     =年間 10億4,500万ガロン

(B)昨年(
2009924日時点の生産能力と生産量
設計生産能力(nameplate capacity)=年間130億6,340万ガロン
稼動生産量(operating production)=年間115億3,240万ガロン
建設及び拡張中の生産能力     =年間 14億9,700万ガロン


8月25日(水曜日) バブル崩壊後の米国市場と為替(ドル円)
「市況研究社日報」(穀物)第1787号
≪市場分析=米国の悪さ/米中古住宅販売の落ち込み
当社では、「米国経済が低成長であっても、世界経済の足を引っ張らないかぎりコモディティ需要の拡大は続く」とお伝えしてきました。
(1)当社の立場と意見
先週
819日(木曜日)の「日報」(市場分析)で以下のように記しました。
不動産と信用のバブルに踊った米国経済が、バブル崩壊後のバランスシート修復の中で成長ダイナミクスを弱体化させているのは当たり前のことで、米国の大量消費に依存した世界経済は終わっている。ゼネラル・モーターズ(
GM)の再建にしても、米国内で車を売って回復しているわけではない。バブル崩壊後のバランスシート調整は厳しいものなので、米国経済が低成長であっても、世界経済の足を引っ張らない限り、中国とアジア新興国の成長ダイナミクスとコモディティ需要の拡大は続く。旧来の20世紀の世界秩序と価値観から見れば、ビックリするような数字であっても、「新しいノーマル」への移行期として受け入れなければならない。不動産と信用のバブルに踊った米国経済が、直ちに急回復しないことは当たり前のことであって、それに「反発」したり「失望」したりしても何も始まらない。経済成長という観点では、米欧も日本も、中国の成長ダイナミクスに劣後しており、その劣後を認めた上で、今後の克服の方途が問われる。
(2)米国の悪さ
(@)バブル崩壊後の米住宅市場
現在の
8月相場の悪化は、米国を震源地にしている。米国市場は6月以降、住宅と商業不動産市場の落ち込みについて織り込んできたが、実際に数字を見せられると、米欧市場のショックは大きかった。米政府による「住宅購入支援措置」は、期限切れの4月末までに需要を先喰いした結果、支援措置がなくなると需給ギャップが表面化した。米住宅市場の悪化は「資産デフレ」懸念につながり、資源・エネルギーや金融に対する圧迫要因になった。今朝では小麦やトウモロコシの穀物市場まで下落させた。当社では、「米国経済が低成長であっても、世界経済の足を引っ張らないかぎりコモディティ需要の拡大は続く」とお伝えしてきたが、今朝の米国市場は「世界経済の回復過程の足を引っ張る」ような動きになった。
(A)米国の低成長と「デフレ日本」
米欧の投資人気は、「日本との違い」ばかりを強調してきた。バブル崩壊後の日本政府と日銀を「木偶(でく)の坊(ぼう)」のように描き、バブル崩壊後のバランスシート修復の厳しさに目を向けるよりも、「日本との違い」を強調し、米国の「早急な復興」期待を思惑した。昨年
12月から本年114日あたりにかけて、米国主導の世界経済の回復を描いた米欧の投資人気はそれの典型であった。本年「4月後半高」でも、米国は「木偶(でく)の坊の日本とは違う」、米国は現状を認識し、迅速に回復軌道に向かい、「出口」政策に移行するとの「米国中心の楽観ムード」が台頭した。5月以降の本格調整は、そうした米国中心の楽観ムードを叩き落とすものになっている。日本を「木偶(でく)の坊」に描いて米国を過度に美化し、米国経済の急回復と出口政策を期待した市場人気が、バブル崩壊後の現実のバランスシート調整の厳しさに直面しているもので、現在の8月相場の悪化は米国を震源地にしている。「こんなハズではない」と失望感を伴ってもがいているのが現状だろう。
(B)輸出主導の経済回復と通貨政策
米国の消費は、所得並みにしか伸びない。米国の個人資産の大きな部分を占める住宅価格の低迷が続く。米国商業不動産の急回復もない。米国株式市場も、資産効果で消費を押し上げるほど上昇しない。米国消費者は、借金をして個人所得を補うことはできない。米国の貯蓄率は上昇していく可能性が高い。米国は<低成長>と<需給ギャップ>に苦しむ。そうすると当面の米国経済は、一段と「輸出主導」で回復を目指さすことを意味する。手っ取り早く米国経済を回復させようとすれば、新興国需要を取り込む<輸出主導>に重心を置く可能性が高い。バランスシートの修復が続く中では、内需を回復させるのに長期にわたる時間を必要とするので、即効性のある景気対策としては<輸出振興>に傾斜し、とくに世界経済の回復の原動力になっている新興国市場に向けた輸出に注力する可能性が高い。米財務省と連邦準備制度理事会(
FRB)は、輸出振興をささえる通貨政策を維持する公算が大きい。
(3)アジア新興国
8月相場で悪化したのは米国市場です。中国市場が悪化したわけではない。インド市場が悪化したわけでもない。インドネシアも韓国も悪化していない。アジア新興国市場では、現在の8月相場で年初来高値に上昇している国がある。マラソンに喩えると、10年前の1997-98年のアジア危機では、先進国の背中も見ることができなかったアジア新興国が、今回の金融危機からの回復過程では、得意分野によっては先進国を追い抜くところにつけてきている。そういうときは、あらゆる部面で向上心が強まり、新興国の成長ダイナミクスを持続する可能性が高い。
≪「為替介入」について
本日
825日の「日本経済新聞」朝刊1面には、「日銀、追加緩和を検討/臨時会合開催も」「財務省、単独介入も視野」、さらにカコミの署名記事では「策あるのに鈍すぎる」(編集委員 菅野幹雄)と、戦争前夜の開戦を催促するような記事が並んでいる。
(1)日本経済新聞社の異常な「報道」姿勢
「日本経済新聞」は「策はあるのに鈍すぎる」と大見得を切っているが、何を具体策にしているのかと思えば、昨年
12月に導入した新型オペを現行の20兆円から「30兆円程度に積み増す案」や「供給期間を3カ月から6カ月に延ばす案」に言及しているくらいで、「国債買い入れの拡大」は選択肢として検討するように求めている程度だ。それが「策あるのに鈍すぎる」という具体策の中身か?日本経済新聞社は、わが国財政政策と金融政策になにか具体的な提言があるわけでなく、ヒステリカルに喚(わめ)きちらしているにすぎない。勝算もないのに、戦争前夜の開戦を催促するような記事を並べている。中身はないのに、「見出し」だけが勇ましい。これはメディアの退廃だと思います。百害あって一利なしだと思います。日本経済新聞社にとって「為替介入」は「メディア・イベント」の一つになればよいのかも知れないが、国家の経済政策としてはそれでは困る。当社では、726日の「日報」(為替)で、「残念なことではあるけれども、政府・財務省や日銀には「追加的な緩和策」で「円高是正」という意思がないので、物事が必要とする時間軸と共に進むしかないと記しました。
(2)岩田規久男氏
本日
825日の「日本経済新聞」27面の「経済教室」には、岩田喜久男氏の「日銀批判」が掲載されています。岩田氏の要点が、もう少しハッキリ現れているものを紹介し、本日の「経済教室」を補足します。
(3)当社の立場と意見=介入は勝算のないリアクションになる

岩田氏の議論には賛否があります。
当社の立場としては、日本がデフレを克服し、円高を乗り切るためには、「為替介入」に焦点を狭(せば)めてはならないと考えています。現在の情勢では、「為替介入」は勝算のないリアクションになる可能性が高い。現在の外為、株、商品で「為替介入」に期待するような姿勢を取るのも正しくない。「為替介入」には期待せず、今後の経済対策や日銀の金融政策の変更に期待しなければならない。不況期における経済対策は、財政政策と金融政策が一緒になって初めて効果が出る。現在の
8月相場は、1ドル=84円の円高になっても、経済政策がないことに苛立(いらだ)っている。米国市場のセンチメントも悪化している。そういう中で、戦争前夜のように「介入」を勇ましく喧伝することは、益することはないと考えています。日本の経済政策を具体化することが、アジア経済に寄与し、世界経済の回復にもプラスになるので、デフレと円高から脱するにはそれが前提だと思います。日本の経済政策がないままに、リアクティブに「為替介入」に乗り出しても、期待するものは限られています。


8月24日(火曜日) 現状で耐える
「市況研究社日報」(穀物)第1786号
≪朝の市場分析=現状で耐える
朝の「日報」(市場分析)では、当社と共通した投資判断をしている春山昇華氏のコメントを紹介し、(1)米欧市場のデフレ期待、(2)為替の円高が圧迫している相場ではあるけれども、結論として<現状で耐える>(
stay)ことにしました。中国とアジア新興国需要は増加するためです。
≪米国トウモロコシ=822日時点の作況
(1)米国トウモロコシの作付面積(単位:エーカー)
(2)米国トウモロコシ作況推移
(@)アイオワの作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
1,330万エーカー   179.0bu.     182.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/22   4   8   21   43   24    67 ▲ 1
8/15   4   8   20   43   25    68 ▲ 2
8/08   3   8   19   45   25    70
8/01   3   8   19   43   27    70
7/25   3   7   20   43   27    70 + 1
7/18   3   8   20   48   21    69 ▲ 2
7/11   3   7   19   51   20    71 + 6
7/04   4   8   23   47   18    65 ▲ 7
6/27   3   6   19   50   22    72 ▲ 3
6/20   2   5   18   52   23    75 ▲ 1
6/13   2   4   18   54   22    76 ▲ 2

(A)イリノイの作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
1,260万エーカー   180.0/bu.    174.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/22   4   8   24   47   27    64 + 1
8/15   4   9   24   46   17    63 ▲ 1
8/08   4   8   24   47   17    64 ▲ 2
8/01   4   8   22   47   19    66 + 1
7/25   3   8   24   47   18    65 ▲ 2
7/18   2   8   23   49   18    67 + 2
7/11   3   9   23   47   18    65 ▲ 3
7/04   4   8   20   48   20    68 + 1
6/27   2   8   23   50   17    67 ▲ 2
6/20   3   7   21   52   17    69 ▲ 3
6/13   2   6   20   52   20    72 ▲ 1

(B)ネブラスカの作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 880万エーカー   180.0/bu.    178.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/22   2   4   12   55   27    82 ▲ 1
8/15   2   4   11   57   26    83 + 1
8/08   1   5   12   60   22    82 ▲ 2
8/01   1   4   11   57   27    84 ▲ 1
7/25   1   3   11   62   23    85 + 1
7/18   1   3   12   63   21    84 ▲ 2
7/11   1   3   10   64   22    86 + 3
7/04   2   4   11   64   19    83 + 2
6/27   2   3   14   64   17    81 + 3
6/20   1   3   18   62   16    78 ▲ 3
6/13   0   2   17   65   16    81 ▲ 4

(C)ミネソタの作況
2010年の  米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 750万エーカー   178.0/bu.    174.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/22   0   2    8   52   38    90
8/15   1   2    7   49   41    90 ▲ 1
8/08   1   1    7   51   40    91 + 1
8/01   0   2    8   50   40    90 + 1
7/25   0   2    9   53   36    89 ▲ 1
7/18   0   2    8   55   35    90 + 2
7/11   0   3    9   57   31    88 ▲ 1
7/04   0   2    9   58   31    89 + 1
6/27   0   1    9   62   28    90 ▲ 3
6/20   0   0    7   61   32    93 ▲ 1
6/13   0   0    6   62   32    94 + 2

(D)インディアナの作況
2010年の      米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 600万エーカー   176.0/bu.    171.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/22   5   10   26   43   16    59 ▲ 1
8/15   5   10   25   46   14    60 ▲ 5
8/08   3   8   24   50   15    65 + 2
8/01   3   9   25   46   17    63 + 1
7/25   3   9   26   46   16    62
7/18   4   9   25   45   17    62
7/11   3   9   26   46   16    62
7/04   3   9   26   46   16    62 ▲ 3
6/27   3   8   24   49   16    65 ▲ 3
6/20   2   8   22   49   19    68 ▲ 2
6/13   1   7   22   52   18    70

(E)カンザスの作況
2010年の  米農務省
作付面積      8月の反収予想  前年の反収
 470万エーカー   143.0/bu.    155.0/bu.
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/22   2   9   28   49   12    61
8/15   3   8   28   48   13    61 ▲ 2
8/08   2   7   28   50   13    63 ▲ 5
8/01   2   5   25   53   15    68 ▲ 4
7/25   1   5   22   58   14    72 + 2
7/18   2   5   23   57   13    70 ▲ 4
7/11   1   5   20   60   14    74 + 3
7/04   1   4   24   60   11    71
6/27   1   5   23   60   11    71 ▲ 1
6/20   1   3   24   61   11    72 ▲ 3
6/13   1   3   21   66    9    75 + 4

(F)サウスダコタの作況
(G)オハイオの作況
(H)ミズーリの作況
(I)全米主要18州平均の作況


8月23日(月曜日) 東京コーンの価格指標について(2)
「市況研究社日報」(穀物)第1785号
≪アジア需要の増加とトウモロコシ購入価格高騰
8月相場で顕著になった価格上昇要因を、米国港湾の船積能力と予約状況を踏まえながら、本船渡し(FOB)のプレミアム高騰という要因から分析します。中国とアジア新興国の穀物需要が、米国港湾のFOBキャパシティを超えて拡大する場合、現物数量と船を確保するC&Fベーシスは押し上げられる。
(1)週末時点の情勢と価格指標
(@)韓国MFGの購入
週末
820日(金曜日)には、韓国の「Major Feedmill Group」が165,000トンのトウモロコシを購入した。当初、55,000トン×4 cargoes22万トンの購入予定であったが、下記の3 cargoes165,000トンを成約した。
(A)購入価格
ブルームバーグによれば、購入価格は下記の通りであった。
Tonnage    ETA     C&F Basis
55,000 韓国 11月30日   $2.46/bu. +シカゴコーン12月限
55,000 韓国 12月10日   $2.43/bu. +シカゴコーン12月限
55,000 韓国 12月20日   $2.49/bu. +シカゴコーン12月限

※比較/
817日(火曜日)の韓国「農協飼料」の12月入着玉(55,000トン×2)の購入価格は 「$2.3999/bu.+シカゴコーン12月限」と伝えられた。
(2)
#2#3のグレード格差
(@)2009年産旧穀
韓国「農協飼料」による
8月第2週の米国産黄トウモロコシ(#3)の購入価格が「$2.19 /bu.+シカゴコーン12月限」と言われたことから、当社では先週の「$2.40 /bu.+シカゴコーン12月限」はグレード「#2」のトウモロコシではないか・・・ と推測しました。しかしながら、もう一度、週末の米国穀物協会のリポートを見ると、「#2」と「#3」のグレード格差は、昨年2009年産の旧穀トウモロコシで「ブッシェルあたり20セント」、「メトリック・トンあたりでは7ドル90セント」にひらいたが、本年10-11月積みの新穀トウモロコシでは「ブッシェルあたり67セント」の格差、「トンあたり2ドル36セント〜2ドル75セント」に縮小していた。
(A)2010年産新穀
つまり、昨年
2009年産の米国トウモロコシは「品質が悪かった」ために「#2」と「#3」のグレード格差が拡大したが、本年は品質が良好であるため「#2」と「#3」の格差は縮小している。したがって、先週の韓国「農協飼料」や「MFG」の購入価格は、グレードとして「#3あるいは#3以上」と見てよいのではないかと思います。本年の新穀トウモロコシは品質が良好との予想から「#3」と「#2」の格差が縮小している。
(B)価格指標
週末の韓国「
MFG」の購入価格を指標にすると、米国産黄トウモロコシ(#3)の12月入着玉の調達価格は「$2.40/bu.+シカゴコーン12月限」あたり。シカゴコーン12月限「$4.3625」、為替「1ドル=85.64円」で便宜的に試算すると、「トンあたり$266.23C&F)」=22,800円あたりになる。#2では「同 $270」あたりになる。
≪米国港湾の船積能力と「FOBプレミアム」
(1)先週の韓国の購入価格
(2)当社指標

当社では、本年
12月入着玉の購入価格(#3)を<$2.40/bu.+シカゴコーン12月限>で算定します。それに加えて、もう一つ、8月相場では購入価格=C&Fベーシスを高騰させている要因がある。海上運賃の上昇だけでなく、米国積み地の「FOBベーシス」が上昇している。
(3)アジア需要の増加に対する「米国港湾の船積み能力」
(@)カナダやロシア、カザフスタンやウクライナなどの小麦減産によって中国やアジア新興国の増加する穀物需要は「米国」から手当てしなければならない。
200810月から本年2010年夏までは、黒海沿岸のウクライナ産飼料小麦やトウモロコシがアジア向けに供給されたが、現在は船積能力も価格競争力も後退している。事実かどうか未確認ながら先週の黒海FOB価格で「ウクライナ飼料小麦は252240ドル」「大麦 237240ドル」「トウモロコシ 240243ドル」と伝えられた。海上運賃も上昇していることから、アジア需要は米国産に移行する公算が大きい。
(A)増加するアジア需要(中国とアジア新興国の需要拡大)が、米国穀物に移行した場合、問題となるのは「価格」だけではなく、米国港湾のエレベータ施設から船積能力が「限界」に逢着する場合があり得る。簡単に言えば、米国穀物のアジア向け積み出しは、タコマやポートランド、シアトルなどの太平洋北西岸(
Pacific NW)にシフトしているが、現在のPNWのエレベータと船積能力で増加するアジア需要はカバーできない。
(B)ミシシッピ河口の米ガルフや太平洋北西岸の積出し港で、米国穀物の現物数量を確保し、それを船積みするためには、以前よりも競争が激化することを意味する。増加するアジア需要に対して、米国港湾の船積能力が遅れをとっている場合、米国積み地の
FOBベーシス(いわゆるFOBプレミアム)は上昇することになる。
≪米国港湾の本船渡し能力と予約状況
(1)増加するアジア需要

増加する中国とアジア新興国の小麦やトウモロコシ、大豆需要が米国産にシフトすることは、米ガルフや太平洋北西岸(
PNW)の米国積み地において、現物数量を確保するための競争が激化することを意味する。米国積み地の港湾能力を超えて船積みをすることはできないからです。そうするとアジアのバイヤーが、限られた米国の港湾能力を争う場合には、米国積み地における「FOBプレミアム」が上昇することになる。すでに、そういう兆候が8月相場で現われている。
(2)米国港湾の本船渡し能力に対する予約状況
真偽は不明ながら、したがって検証することはできませんが、米国の本船渡しの能力と予約状況について下記のような報告がある。下記の数字が事実であれば、太平洋北西岸(
PNW)と米ガルフでは、年内の船積能力のほとんどがすでに押さえられている。これから残る船積み能力を争うとすれば、米国積み地のFOBプレミアムは高騰した水準が続く可能性が高い。おそらく8月相場における韓国の米国トウモロコシの購入価格がドンドンと上昇したのも、それを反映している可能性が高い。
米国港湾の本船渡し能力に対する予約状況
     PNW  センター・ガルフ  テキサス・ガルフ
10月   100%     95%     60%  
11月   97%     80%     20%
12月   90%     50%     20%

※もし、米国穀物に対するアジア新興国需要が拡大する場合、太平洋北西岸(
PNW)や米ガルフの「FOBキャパシティ(Fob capacity)」を超えたときには、大西洋岸や五大湖からになる可能性もある。
≪週明け823日(月曜日)の価格指標
(1)東京コーン
2番限・1月限=22,800
週末の韓国「
MFG」の購入価格を指標にすると、12月入着玉の調達価格は「$2.40/bu.+シカゴコーン12月限」あたり。これを便宜的に「シカゴコーン12月限=$4.3625」、為替「1ドル=85.64円」で算定すると「トンあたり$266.23C&F)」=22,800円あたりになる。週末20日の東京コーン2番限・1月限「21,800円」は、当社基準に対して「1,000円下」のコスト下ザヤにある。
(2)
FOB Vesselの水準
米国穀物協会が週末
20日に更新したFOB価格は下記の通り。
    米ガルフ(#2)      太平洋北西岸(#3)
    ベーシス  フラット価格  ベーシス フラット価格
10月   --      --     $1.40/bu.+Z $226.86/MT
11月 $0.90/bu.+Z $207.17/MT  $1.40/bu.+Z $226.86/MT
12月 $0.90/bu.+Z $207.17/MT  $1.45/bu.+Z $228.83/MT


8月20日(金曜日) 当社の全体観と買いの根拠
「市況研究社日報」(穀物)第1784号
≪当社の立場と意見=「新しいノーマル」を認識すること
当社では、米国経済の低成長や雇用情勢の悪さについて、当たり前のことと考えています。バブル崩壊後は、バランスシート修復の厳しい過程が続くので、低成長と需給ギャップは苦しめられる。これは、加齢と共に小便の勢いが衰えるの同じように受け入れなければならない。
(1)不動産と信用のバブルに踊った米国経済が債務削減過程の中で成長ダイナミクスを弱体化させているのは当たり前のことです。米国の大量消費に依存した世界経済は終わっている。ゼネラル・モーターズ(
GM)の再建にしても、米国内で車を売って回復しているわけではない。
(2)昨年から本年の世界経済と世界市場の回復過程は、
20世紀のような「米国」一国集中の復興ではなく、成長と富の創出の原動力は中国とアジア新興国にシフトしている。それは、相場の強弱においても、「新しい基準」に移行していると見なければならない。
(3)簡単に言えば、米国経済が低成長であっても、世界経済の足を引っ張らないかぎりコモディティ需要の拡大は続く。旧来の「
20世紀の世界秩序と価値観」からすれば、ビックリするような数字であっても、「新しいノーマル」への移行期として受け入れなければならない要素がある。ところが、本年の市場では「新しいノーマル」として受け入れる前に「反発」とか「失望」に左右されている。
(4)不動産と信用のバブルに踊った米国経済が、直ちに急回復しないことは当たり前のことであって、それに「反発」したり「失望」したりしても何も始まらない。経済成長という観点では、米欧も日本も、中国の成長ダイナミクスに劣後している。その劣後を認めた上で、今後の克服の方途が問われる。
(5)昨年(
2009年)から本年(2010年)の回復過程は、「新しいノーマルへの移行期」として受け入れること、劣っているところは認めること、その上で競争戦略の再建がある。本年の相場では、年初1月下旬から2月の調整、5月から7月上旬に至る調整過程を通して「新しいノーマル」を織り込んできたが、それでも「受け入れる」前の「反発」と「失望」を繰り返している。米国経済が「一極集中の急回復を遂げる」という思惑は、現在ではそんなことを信じている向きはいない。
(6)米国経済の低成長は、本年
5月本格調整から6月、7月上旬にかけて、すでに相場の上に織り込んでいる。それにもかかわらず、並外れた世界経済と世界市場の変革期には、それに対する反発や失望も根強い。当社では、米国経済が低成長であっても、米国が世界経済の足を引っ張らないかぎり、コモディティ需要の拡大は続くと考えています。中国のアジア新興国の潜在的ファンダメンタルズは、その力を持ち合わせている。石油と穀物の買いを維持する当社の根拠です。
≪国際的物流の指標としての傭船市況
7月安値が調整の底
主要
4航路平均の傭船料(単位:1日あたり米ドル)
      ケープサイズ=172型(17万2000ドン)
      パナマックス= 74型( 7万4000トン)
ラージ・ハンディマックス= 55型( 5万5000トン)
     ケープサイズ パナマックス L.ハンディマックス
      172型      74型      55型
8月19日  32,066ドル   24,365ドル   21,272ドル
8月18日  30,344ドル   23,859ドル   20,623ドル
8月17日  30,084ドル   23,460ドル   19,946ドル
8月16日  29,945ドル   23,166ドル   19,592ドル
8月13日  29,956ドル   23,013ドル   19,147ドル
8月12日  29,878ドル   22,723ドル   18,680ドル
8月11日  29,022ドル   22,077ドル   18,295ドル
8月10日  24,153ドル   21,411ドル   18,076ドル
8月09日  21,298ドル   20,936ドル   18,009ドル
8月06日  18,422ドル   20,733ドル   18,096ドル
8月05日  16,596ドル   20,621ドル   18,130ドル
8月04日  15,369ドル   20,947ドル   18,174ドル


8月19日(木曜日) 東京コーンの価格指標について
「市況研究社日報」(穀物)第1783号
≪「韓国の購入価格」と東京コーン
昨日
18日昼に「日報」(穀物)を送信したあと、韓国の購入価格が伝えられた。予想していた価格より高かったので、もう一度調べてから送信することにしました。当社ウェブページでは、伝えられた価格をそのまま更新しています。
(1)韓国「農協飼料」の購入価格
昨日昼のニュース
(@)出所:
Dow Jones NewswiresTue Aug 17, 11:09 PM CDT
(A)バイヤー  韓国「農協飼料」
(B)数量:   
optional-origin 55,000トン×2
(C)ETA:    
12
(D)セラー:  
Concordia
          
CJ International
(E)購入価格:
$2.3999/bu.+シカゴコーン12月限
(2)一週間前の購入価格との対比
韓国の「農協飼料」は先週、
ETA 11-12月入着分で、米国トウモロコシ(#3)を55,000トン購入した。そのとき価格は「$2.19 /bu. +シカゴコーン12月限」と伝えられた。今回の購入でも、前回同様に「#3、あるいはそれ以上のグレード」と言われていたが、購入価格は「$2.3999/bu.+シカゴコーン12月限」と前回より「ブッシェルあたり20セント」も高い。ここ一週間で、飼料穀物の海上運賃がブッシェルあたり20セントも上昇していないので、今回、韓国農協が買い付けたトウモロコシは、前回とはグレードが異なっている可能性がある。「#2」ではないかと思います。
(3)「
#3」と「#2
米国産黄トウモロコシの「
#3」と「#2」と間で、現物数量を確保する上で、グレード格差が「ブッシェルあたり1820セント」と仮定すれば、韓国農協の前回と今回の購入価格の差が説明できる。当社では、米国トウモロコシ(#3)の12月入着玉の指標について「$2.20 /bu. +シカゴコーン12月限」で算定することにします。
本年1112月入着玉の購入価格
#3 =「$2.20 /bu. +シカゴコーン12月限」
#2 =「$2.40 /bu. +シカゴコーン12月限」

≪「韓国コーン加工業連合会」(Kocopia)の購入価格
昨日
18日(水曜日)、韓国コーン加工業連合会が、丸紅から55,000トンのトウモロコシを「トンあたり(C&F$269.90」で購入したことが伝えられた。「韓国コーン加工業連合会」は、「#2」以上のトウモロコシを購入している。食品加工向けトウモロコシと推測しています。
(@)バイヤー 韓国コーン加工業連合会
         (
The Korea Corn Processing Industry Association
(A)数量:   
optional-origin 55,000トン
(B)ETA:    
1225
(C)セラー:  丸紅
(D)購入価格:
$269.90 /MT c&f
≪東京コーンの価格指標=現状で「22千円」
(1)米国産黄トウモロコシ(
#3
(@)シカゴコーン12月限=$4.33/bu.
(A)C&Fベーシス  =$2.20/bu.
(B)12月入着玉    =$257.07
(C)為替「1ドル=85.64円」で<22,010円/トン>

(2)米国産黄トウモロコシ(
#2
「#2」の
C&Fベーシスは「$2.40/bu.以上」になる。
「#2」の
12月入着玉は「$265$270」あたり。
(3)東京コーンの価格指標
東京コーンでは「
#3」が指標なので、現状の12月入着玉=257ドルあたりを見当に試算します。為替が「1ドル=85円台」の円高であっても、22千円の相場です。
≪データ/海運市況=7月安値が調整の底
主要4航路平均の傭船料(単位:1日あたり米ドル)
      ケープサイズ=172型(17万2000ドン)
      パナマックス= 74型( 7万4000トン)
ラージ・ハンディマックス= 55型( 5万5000トン)

     ケープサイズ パナマックス L.ハンディマックス
      172型      74型      55型
8月18日  30,344ドル   23,859ドル   20,623ドル
8月17日  30,084ドル   23,460ドル   19,946ドル
8月16日  29,945ドル   23,166ドル   19,592ドル
8月13日  29,956ドル   23,013ドル   19,147ドル
8月12日  29,878ドル   22,723ドル   18,680ドル
8月11日  29,022ドル   22,077ドル   18,295ドル
8月10日  24,153ドル   21,411ドル   18,076ドル
8月09日  21,298ドル   20,936ドル   18,009ドル
8月06日  18,422ドル   20,733ドル   18,096ドル
8月05日  16,596ドル   20,621ドル   18,130ドル
8月04日  15,369ドル   20,947ドル   18,174ドル
8月03日  14,910ドル   21,416ドル   18,293ドル
8月02日  15,062ドル   21,515ドル   18,366ドル
7月30日  14,965ドル   21,155ドル   18,401ドル
7月29日  14,443ドル   20,752ドル   18,450ドル
7月28日  13,579ドル   20,138ドル   18,525ドル
7月27日  13,018ドル   19,673ドル   18,551ドル
7月26日  12,643ドル   19,324ドル   18,409ドル
7月23日  12,755ドル   18,997ドル   18,250ドル
7月22日  12,863ドル   18,397ドル   18,017ドル
7月21日  13,266ドル   17,761ドル   17,688ドル
7月20日  13,336ドル   17,366ドル   17,470ドル
7月19日  12,793ドル   17,081ドル   17,402ドル
7月16日  12,495ドル   16,839ドル   17,448ドル
7月15日  12,073ドル   16,331ドル   17,595ドル
7月14日  12,278ドル   15,941ドル   17,950ドル
7月13日  14,722ドル   15,680ドル   18,406ドル
7月12日  15,997ドル   15,648ドル   18,702ドル
7月09日  17,643ドル   15,679ドル   18,999ドル
7月08日  18,185ドル   16,004ドル   19,275ドル
7月07日  19,652ドル   16,784ドル   19,556ドル


8月18日(水曜日) 海上運賃=7月安値が調整の底
市況研究社日報」(穀物)第1782号
≪海上運賃の上昇
(1)中国とアジア新興国は大丈夫!

早朝の「日報」(石油-1)で、中国及びアジア新興国の需要は<大丈夫>と記しました。
(2)本年の全体観では<
7月上旬安値が調整の底>
米国の「鉱工業生産指数」や
ECRIの「景気先行指数」(WLI)、中国の「鉱工業生産」などを見るかぎり、本年の相場では<7月上旬安値が調整の底>になっている。
(3)海運(バラ積み船)でも<
7月安値が底>
鉄鉱石や石炭、飼料原料や大豆などのバラ積み船の海上運賃でも、本年は<
7月安値が調整の底>になっている。
(4)中国本土株=上海市場でも<
7月安値が調整の底>
中国本土A株の上海総合指数でも、農業銀行
IPO前の72日安値が<調整の底>になっている。各市場の物流や景況感は連動していることが多いので、本年の世界経済と世界市場の全体観では、<7月安値が調整の底>という認識でよい。
(5)韓国の「農協飼料」は、
1210日以降の入着玉をカバー


8月17日(火曜日) 米国トウモロコシの需給見通し
「市況研究社日報」(穀物)第1781号
≪米国トウモロコシの需給見通し
(1)<
6月降雨>で反収のポテンシャルが低下
当社「日報」では、本年の米国トウモロコシ生産について、<
6月降雨>によって反収(たんしゅう)のポテンシャルを低下をさせたとお伝えしてきました。低地の土壌水分過多のところは、生育ムラが報告されており、「良いところは良い」にしても、全米主要州で「記録的高反収」になるには本年の作況はバラツキが大きいと推測しています。
(2)米農務省の
812日予想=「平均反収 165.0ブッシェル」
しかしながら、米農務省は先週
812日に発表した生産高見通しで、「エーカーあたり165.0ブッシェル」の高反収予想をもとに「1336,500万ブッシェル」と発表した。米農務省が先週12日に発表した全米平均で「反収165.0ブッシェル」、「生産高1336,500万ブッシェル」は、現状で予想される「上限」ではないかと思います。このあと米農務省が「生産高見通し」を修正する場合でも、「8月予想」から「上積み」される可能性は低い。
(3)総需要の見通し
その一方で、「米国トウモロコシの総需要」については、ロシアやカザフスタン、そしてウクライナの小麦供給が減少し、黒海沿岸からアジア向け「飼料小麦」や「トウモロコシ」の供給余力が後退することは、飼料原料が「米国トウモロコシにシフトする」可能性が高い。振り返って
200810月以降、2009年、2010年と、最近はウクライナ産「飼料小麦」や「飼料トウモロコシ」が、アジア向け飼料原料として供給されてきた。しかし、今後は黒海沿岸からアジア向け飼料原料の供給は減少するだろう。中国とアジア新興国では飼料原料の需要が増加しており、今後の南米ブラジルやアルゼンチンの供給予想にも左右されるが、いずれにせよ「黒海沿岸の飼料小麦」から「米国トウモロコシ」への需要シフトが起きる。
(4)
2010/11年度の需要増加
米農務省は先週
12日に世界穀物需給予想を発表したが、米国トウモロコシへの需要シフトは一段と拡大する可能性がある。米農務省でも、実際の需要シフトを確認すれば、「米国トウモロコシの総需要」の見通しを引き上げると思います。「米国トウモロコシの総供給量」は、先週12日の「平均反収165.0ブッシェル」によって、すでに「高反収の上限」を織り込んだのに対して、「総需要」の方は今後の推移によって、さらに引き上げられる可能性が高い。ウクライナなど黒海沿岸からアジア向け飼料原料の供給が減少し、米国トウモロコシに需要シフトが起きる場合、米国トウモロコシの下値はサポートされる。
(5)昨年からの疑問
米農務省によれば、昨年の米国トウモロコシの平均反収は「
164.7ブッシェル」、生産高は「1311千万ブッシェル」であった。しかしながら、本年6月の「全米在庫」の少なさからすると、本当に昨年の米国トウモロコシは「反収164.7ブッシェル」の「豊作」だったのか疑問に思う。本年の米ガルフや太平洋北西岸(PNW)では、米農務省穀物検査規格「No.2」の不足と、格下の「No.3」が主力になっていることが伝えられている。"It is important to recognize that Exporters are struggling to make U.S. #2 YC grade at both the U.S. Gulf and PNW. The spread between #2 and #3 YC is currently wide (18-20 cents per bushel equal to $7.10-$7.90/mt). The quality spread for new crop corn is less. Some PNW exporters are only offering #3 YC, or #2 YC on a Non Cu-Sum load plan."(米国穀物協会 813日のリポート) 本年61日時点の「全米在庫」の少なさは、「31日〜531日にかけて米国内の飼料需要が増加したため」と「解釈」しても、それでも「昨年の生産高は反収164.7ブッシェルもあったのか?」という疑問が残る。米国中西部の供給地のベーシスは昨年来、堅調を維持してきたことについて、当社ではこれまで「エタノール需要の増加」で説明してきたが、そもそも昨年の供給量は「それほどなかった」のではないかと考えたりしています。
(6)
2009/10年度の期末在庫(=2010/11年度の期初在庫)
2009/10年度の米国トウモロコシ「期末在庫」見通しは、5月予想から先週の8月予想まで、バタバタと3カ月の間に「▲31,200万ブッシェル」も引き下げた。本当に昨年(2009年産)の米国トウモロコシは「反収164.7ブッシェル」もあったのか?
2009/10年度の期末在庫予想の遍歴>
8月予想  14億2,600万ブッシェル   ▲5,200万
7月予想  14億7,800万ブッシェル ▲1億2,500万
6月予想  16億0,300万ブッシェル ▲1億3,500万
5月予想  17億3,800万ブッシェル

(7)
2010/11年度需給見通しと買いの維持
ロシアやカザフスタン、そしてウクライナの小麦供給が減少し、黒海沿岸からアジア向け「飼料小麦」や「トウモロコシ」の供給余力が後退するとき、増加するアジアの「飼料原料」需要は、米国トウモロコシにシフトする可能性が高い。
8月中旬以降、韓国がどこで11-12月入着玉のカバーを進捗させるか注目しながら、買い建玉の維持でよいと思います。6月以降の市場人気は「デフレ期待」が根強いけれども、当社では買いでよいと考えています。
(8)中国の国家臨時備蓄トウモロコシの在庫払底懸念
本日は
817日(火曜日)なので、毎週火曜日は中国で国家臨時備蓄トウモロコシの競売が行われる。放出数量が減少しているので、これから8月〜10月の中国の端境期には「在庫払底」観測も底流している。
≪米国トウモロコシ=815日時点の作況
(1)米国トウモロコシの作付面積(単位:エーカー)
(2)米国トウモロコシ作況推移
(@)アイオワの作況
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/15   4   8   20   43   25    68 ▲ 2
8/08   3   8   19   45   25    70
8/01   3   8   19   43   27    70
7/25   3   7   20   43   27    70 + 1
7/18   3   8   20   48   21    69 ▲ 2
7/11   3   7   19   51   20    71 + 6
7/04   4   8   23   47   18    65 ▲ 7
6/27   3   6   19   50   22    72 ▲ 3
6/20   2   5   18   52   23    75 ▲ 1
6/13   2   4   18   54   22    76 ▲ 2

(A)イリノイの作況
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/15   4   9   24   46   17    63 ▲ 1
8/08   4   8   24   47   17    64 ▲ 2
8/01   4   8   22   47   19    66 + 1
7/25   3   8   24   47   18    65 ▲ 2
7/18   2   8   23   49   18    67 + 2
7/11   3   9   23   47   18    65 ▲ 3
7/04   4   8   20   48   20    68 + 1
6/27   2   8   23   50   17    67 ▲ 2
6/20   3   7   21   52   17    69 ▲ 3
6/13   2   6   20   52   20    72 ▲ 1

(B)ネブラスカの作況
(C)ミネソタの作況
(D)インディアナの作況

    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/15   5   10   25   46   14    60 ▲ 5
8/08   3   8   24   50   15    65 + 2
8/01   3   9   25   46   17    63 + 1
7/25   3   9   26   46   16    62
7/18   4   9   25   45   17    62
7/11   3   9   26   46   16    62
7/04   3   9   26   46   16    62 ▲ 3
6/27   3   8   24   49   16    65 ▲ 3
6/20   2   8   22   49   19    68 ▲ 2
6/13   1   7   22   52   18    70

(E)カンザスの作況
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/15   3   8   28   48   13    61 ▲ 2
8/08   2   7   28   50   13    63 ▲ 5
8/01   2   5   25   53   15    68 ▲ 4
7/25   1   5   22   58   14    72 + 2
7/18   2   5   23   57   13    70 ▲ 4
7/11   1   5   20   60   14    74 + 3
7/04   1   4   24   60   11    71
6/27   1   5   23   60   11    71 ▲ 1
6/20   1   3   24   61   11    72 ▲ 3
6/13   1   3   21   66    9    75 + 4

(F)サウスダコタの作況
    極悪  不良  並   良   優   優+良
8/15   2   7   19   53   19    72 ▲ 3
8/08   2   7   16   50   25    75 + 4
8/01   2   6   21   51   20    71 ▲ 5
7/25   2   6   16   53   23    76 + 3
7/18   2   6   19   55   18    73 ▲ 2
7/11   1   5   19   53   22    75
7/04   2   5   18   55   20    75 + 1
6/27   1   5   20   56   18    74
6/20   2   4   20   59   15    74 ▲ 7
6/13   0   3   16   67   14    81 + 4

(G)オハイオの作況
(H)ミズーリの作況
(I)全米主要18州平均の作況

 


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